英語でライトノベルを読むのが、私の新しい日課になりつつあります。
今回ご紹介する本の日本語版のタイトルは、
「ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~1」ハム男さん著。イラストは藻さん。
アース・スターノベル出版。
英語版のタイトルは
「Hell Mode: Volume 1」Hamuo (著), Mo (イラスト), Taishi (翻訳)。
J-Novel Club出版。
です。
今回は1巻を中心にご紹介していきます。
このヘルモードは、「小説家になろう」で連載されているものの書籍版になります。いわゆる異世界転生ものです。コツコツ強くなっていく過程が好きな方にオススメのライトノベルです。
私の多読歴と実力
読破した語数は130万語くらいです。始めてから1年3か月ほど。
ダレンシャンを読んでいると、語彙数的に結構辛い、くらいのレベル感です。
あらすじ
主人公の山田健一は、やりこんでいたネトゲが終了し、絶望していました。やりこみ大好きの健一にとって、ぬるいゲームでは熱中できない。そんな時に、パソコンを操作していて見つけた「終わらないゲーム」に招待するという謎のゲームに出会います。そこで「召喚士」というジョブを選び、難易度もヘルモードを選択すると、異世界に転生を果たしてしまいます。
転生した先は農奴で、貧しい家庭。情報も少ない中、手探りの状態で、強くなる方法を探していく!
というのが、おおまかなあらすじです。
英語書籍の情報
英語版の書籍は情報は下記の通りです。
Koboの英語サイトより本の情報を引用します。
About this book
https://www.kobo.com/jp/en/ebook/hell-mode-volume-1
281 Pages
6-7 Hours to read
87k Total words
8万7千語ほどの本になります。時間に関してはKoboのサイトでは6~7時間となっていますが、私のレベルだと結構読むのに時間がかかりました。おおよそですが、倍近くの12時間ほどかかっています。
主人公は、転生して農奴の家庭に生まれます。そのため、家庭環境などの単語が、普段見慣れていないものが多めな印象でした。
農奴=serfなど、単語の勉強だと中々出会うことのない単語も出てきます。幸い私は、日本語版を読んだ後に、英語版を読んだので、こういった単語も、これってもしかして農奴のこと?など、ある程度予想がしやすい状態で読めました。
中世のファンタジーという感じが舞台になるので、貴族がいたり、爵位のことが表現されていたりと、そういった英単語がたくさん出来てます。この辺りの英単語を知っている方は問題なく読み進められると思いますし、もしあまり知らなくて不安な方は、日本語版を最初に読んでおくと、だいぶ予想しやすくなる印象でした。
この作品のここが面白い
タイトルのヘルモードは、育成に時間がかかる状態のことを指しています。よくゲームであるような高難易度の被ダメ増とかではなく、人の何倍も強くなるのに、時間がかかるというわけです。
主人公のアレンは転生して赤ん坊からスタート。職業の特典でついてくる本で、ステータスの確認くらいしかできない状態のまま、試行錯誤を繰り返していきます。
検証しながら、ちょっとずつ自分の強みを伸ばしていくお話の展開です。召喚士という職業を選んだ主人公は、最初は弱いものしか召喚することができません。召喚のスキルをコツコツ使い続けスキルレベルを上げたりしていくんです。0歳からスタートということもあるんですが、中々戦闘することもできません。経験値を稼ぐにも一苦労。さらにヘルモードという仕様もあって、人の何倍も経験値が必要になります。
物語の展開的に1巻~2巻にかけて、地道に強くなる描写が多いです。コツコツ強くなるのが好きな人には、良い展開です。私もそういう流れ好きなので楽しめました。
おわりに
地道にコツコツ強くなるというのが好きな人にはオススメの作品です。
ヘルモードを選んだ代償で、成長速度こそ遅いものの、成長上限は無限大。他の人よりも強くなる可能性を秘めている描写もあり、ゆくゆくは無双!?してくれるポテンシャルのある主人公のお話です。1巻は戦闘描写は少な目、2巻からちょっとずつ戦闘描写が増えていきます。展開はゆっくりですが、その分強さを発揮してくれる時の楽しみもあるので、そういった作品が好きな人にオススメです。